頭部尋常性乾癬のシャンプー
今日は私が勤める薬局の勉強会がありました。皮膚科の処方を多く受けているもので、
乾癬治療の新商品の勉強でした。
乾癬と言う病気は、少し前に道端アンジェリカさんがかかっていると言うことで注目されました。
乾癬の皮膚症状は
境界の鮮明な大小様々な紅斑を多数作る。
紅斑の上に銀白色の鱗屑(りんせつ)ができる。(紅斑のうえに銀白色のフケのようなものがくっついていること)
大きさ、数、形は様々で発疹が癒合して大きな病変を作ることもある。
発赤は乾燥し、水疱は持っていない。
髪際分、肘、膝、腰などこすれる部分を主にどこにでも出る。(頭皮に見られる患者様も多いようです。)
かゆみは約50%の患者に見られる。
感染性はなく、通常内臓を侵す事は無い。
原因ははっきり解明されてないようですが、
脂肪の多量摂取
ストレス
自己免疫疾患
夜更かしなど。
欧米では昔から多く、皮膚病の入院患者の30%が乾癬と言われている。
日本では30年前はほとんどいなかったが近年急増している。よって食生活の欧米化も関係してると思われる。
摂取過剰による栄養の処理しきれない代謝産物を、皮膚から排出している皮膚病と言う考えがある。
乾癬の治療は
ステロイド(炎症止)、抗アレルギー剤(かゆみ止め)免疫抑制剤(乾癬の原因が免疫に関係あると考えられている)、ビタミンA誘導体(皮膚を早くはがしやすくする)の飲み薬。
ステロイド、免疫抑制系注射薬。
ステロイド、ビタミンD(乾癬の病気の原因で*ある皮膚の細胞の増殖亢進、分化障害という現象を正常化すると考えられている)の外用薬。
といったものになります。
私が勤務している薬局がよく受ける処方元、個人医院皮膚科では、ステロイド、ビタミンD外用薬での治療が主になります。
今日勉強した新しいお薬は、ステロイド薬の入ったシャンプー!新しい形です。
この薬の使い方は、乾いた状態で
病変のある頭皮に塗って、15分間置いた後、
通常のシャンプーと同様、泡立てて洗い流すと言うものでした。
シャンプーという形態にしたメリットは
ステロイド薬を短時間使用することによる副作用の軽減とのことでした。
先日発売されたばかりで、まだ患者様が使った効果、使いやすさなどは不明です。
乾癬で悩んでらっしゃる患者様、本当に多いです。西洋薬で完治はあるのかな、、あくまで対処療法だと思います。
漢方薬で完治した例などあるようなので、
生薬やハーブ、自然なものの力や、食生活、生活習慣の見直しなども大切なのでだと思われます。
乾癬に対する精油や漢方の働きもまた調べてみたいと思います。
全く関係ないんですが、
今日の勉強会で、メーカーさんから豪華なお弁当をいただきました。
美味しかったです。感謝、感謝。ごちそうさまでした。